こんにちは。
日本あマ指医学会、代表の稲田です。
この会はあマ指師のためのものですので、基本的にはあマ指師が行う施術について書いていきます。
しかし、今回のテーマはお医者さんが行う治療についても言えることなので、人の体を治療するという大きなくくりでお話しさせてもらいます。
治療とは、施術によって体に変化を起こすこと
私たちが行う手技療法もそうですし、お医者さんが行う手術や投薬療法についても言えることは、
治療とは、施術によって体に変化を起こすこと
ということです。
筋断裂の場合、手術で切れた筋肉を繋げるという変化を起こす。
菌に感染した場合、抗生物質を投薬して菌を殺せる体の状態に変化させる。
ポイントは、手術で筋肉を繋げたとしてもその瞬間に治るわけではないし、抗生物質を飲んだ瞬間に菌が死滅するわけでもないということです。
体を治るための状態に変化させることが治療で、治すことではないんです。本当に治すのは体そのものの力なのです。
これは私たちが行う手技療法にもいえます。
こった筋肉をゆるめる。可動制限のある関節の動きを回復させる。自律神経のバランスを整える。停滞した気の流れを整える。
いろんな手技手法があると思いますが、どれも施術によって体を変化さえることが目的です。
そうして体が治りやすい状態に変化した結果、症状が治っていくというものです。
きちんと施術によって体を変化させられるか?
自分の手技によって、患者の体を確実に変化させることができるか?
当会でお伝えする治療技術は、筋肉を押圧することでゆるめていくことが基本になります。
正しい押圧ができて、きちんと筋肉をゆるめることができるか。
これさえできれば、あとはそれを繰り返していくだけです。
どんな手技手法でも、治療理論、理念でも構いません。
確実に体を変化させることができるのか。
それが治せる治療家になるための第一歩だと思います。
【 次は 『体が変化したことを感じる力、触診力』 】