治療家という職業は、技術と場所さえあればお金を稼ぐことができます。

在庫を抱えることもなく無資格でも罰せられることはありません。

そのために安易に参入してくる人が非常に多いと感じます。
 

職業とする人が増えると、その人たちを相手にしたコンサルティング業者も増えます。

「あなたも月収●百万!」とかいう感じのが。
 

はっきり言っておきます。

治療家なんてそんなに儲かる職業ではありません。
 

あなたの「儲かる」というのがどれくらいの基準なのかはわかりません。

しかし「儲けたい」なら儲かりやすいジャンルにいったほうがいいです。

不動産とか金融とか。
 

治療家でも月100~200万程度の売り上げなら十分に実現可能です。
(でも、ここから税金が引かれるので全て使えるわけではない)

この程度でも「儲かる」という価値観ならば確かに儲かるかもしれません。
 

でも治療家にも『一握りの人』はそれこそ無茶苦茶稼いでいる人もいます。

ポルシェとかランボルギーニみたいな高級車に乗ってたり、都会の夜景を見下ろすタワマンに住んでいたり。
 

ただこのブログを読んでいる時点で「一握り」の人にはなれないので安心してください。

一握りのすごい人になるような人ならば、もうすでに何者かになっています。
 

そもそも『お金儲け』に向いていない

お金を稼ぐという点において、この仕事には致命的な問題があります。

・上限がある
・労働集約型である

ということ。
 

上限がある

治療院の売り上げは施術をすることで得られます。

その施術はコピーして大量生産することができません。
 

売り上げを増やすためには、

・施術時間の短縮
・施術料金の値上げ
・スタッフの雇用

このようなことをするのですが、それでもいつか上限に達します。
 

労働集約型である

そしてなにより、施術をしないと売り上げは立ちません。

作品がヒットしたらその後は印税が入り続ける鳥山明のような、そんな仕事ではありません。
 

どれだけ売り上げても、来月仕事をしなければ無収入です。
 

お金儲けが目的の人のパターン

この業界でもう10年以上になりますが、いろんな治療家をみてきました。

その中で「お金を儲けたい」という人は、上限に向けて売り上げが上がり続けているときはいいのです。
 

しかし上限に達したとき労働集約型であることに気付き、安定収入を求めてネットワークビジネス(ネズミ講)を始めたりします。

もうパターン過ぎて乾いた笑いしかでてきません。
 

治療が好きでないと無理

もちろんお金は必要です。

そして治療家という職業で、生きていくために必要な分のお金を稼ぐことはできます。
 

でも「稼いだお金で贅沢をしたい」というような人には治療家は向いていないと思います。
 

治療して患者さんの役に立つことに価値を感じる。

治療すること自体が好き。
 

こんな人でないと続けられないと思います。
 

そうでない人はお願いですから治療家を目指さないでください。

業界を荒らし、品位を下げてほしくありません。